内と外はつながっていると、改めて感じることができました

Nさん/42歳/女性/派遣社員


2017年秋の「シナリオ書き換えアルケミカルステップ」、

2018年春の「星の火の7日間プログラム」に続き、今回3回目の参加になります。

「アルケミカルステップ」の際には、秋分の日の朝、寝ていると、

頭の中で「ドンドン!」とノックされているような音が響き、

「星の火の7日間プログラム」では、3日目あたりで体が熱っぽくだるくなり

(体調管理をしているので、普段、めったに風邪をひきません)、

意識下に働きかけられているような感覚がありました。

それに対して今回のプログラムは、かなり具体的だな、というのが第一印象でした。

自分の心の暗部を見つめるための手がかりが、かなり具体的。

そしてそれだけでなく、その癒し方も、その先にあるものも、描かれていました。

傷は、自分の中の閉じた世界のもの、と思い込んでいたけれど、

自分だけでなく誰もが傷を抱えていること、

他者を出会うところに傷が生まれるということ、

その他者が、現実の人間関係だけでなく、

自分自身の中にもいるということを知りました。

自分自身の中の他者。

自分の中に、自分の一部であるけれど、別の人格が存在している。

*

印象に残っている部分はたくさんあるけれど、

どれか一つ挙げるとすれば、王様とキロンの関係です。

これを、私は自分自身の内的な問題としてではなく、

私と主人の関係に置き替えて読んでみたのです。

私が水で主人が風。水の王様と風のキロン、風の王様と水の キロン。

数年前から、何か心を通わせられない寂しさと拒絶感を主人から感じていたのですが

「水の王様にとって風のキロンは合理主義の冷血漢に見えますし、

キロンにとって水の王様は論理性を無視した愚か者に見えます。」

の一文に、思わず笑ってしまいました。

人と心を通わせることが、私にとっての喜びであり、願いであるけれど、

誰に対してもそれを求めすぎていたようです。

一番身近な存在である主人には、

特にその思いが強くなっていたのかもしれません。

でも、他者との境界線がなくなり、感情に溺れがちな私に、

一つ上の高みにいく視点を与えてくれるのがこの人なんだと気付きました。

そして主人は、自己完結した世界を解放してくれる

心をふるわす情感を求めていて、

それを与えられるのが私なのかもしれない、

それがわたし達の学びなのだと、捉えられるようになりました。


私たち一人一人の中にも宇宙があるとよく言われるけれど、

それだけなく、社会も存在しているのかもしれませんね。

気の合う人、反発してしまう人、まったく理解できない人、

知らず知らずのうちに幅をきかせている人…

これまでは、気の合わない人とは距離を置いていたけれど、

本当はそれぞれの学びのために、お互いの存在を必要としているのですね。

内的な人間関係が手を取り合うことで現実の人間関係も変化し、

逆に現実の人間関係に向き合うことで、内的統合も進んでいく。

そうやって、内と外はつながっていると、改めて感じることができました。

とてもたくさんの示唆に富んだ、今回のプログラム、

何度も読み返して、少しずつ自分のものにしていきたいと思います。

ありがとうございました。